2007年10月14日

日本では何語で裁判するのですか(留学生よりの質問)?

 今日は少し柔らかめの話題でいきましょう。外国法が好きな私が留学生より聴いたエピソードを1つ紹介します。
 学部時代に留学生との交流パーティーで、インドからの留学生の方とお話したことがありました。その方は法学を専攻されていたのではないですが、私が法学部の学生と分かると、「日本では裁判って日本語でするんですか?法廷では日本語を使っているんですか?」と私に質問してきました。
 
 「日本では当然日本語で裁判しますよ。インドでもインドの言葉でするでしょう」と答えると、そのインド人留学生は、「インドの言葉1つだけではなくたくさんあります。インドでは裁判の制度イギリスの植民地になってから導入されました。それまでそのような制度なかったのでインドの言葉で裁判することできません。また、インドのもともとあった言葉たくさんあるので統一できません。ローヤーやコートという概念を示す言葉もそれまでのインドにはありませんでした。だからインドでは英語で裁判します。日本でも江戸時代までは昔のやり方でしていたのでしょう、だから日本語で大丈夫なんですか?」と答えられたのにはびっくりしました。私が、明治期の立法者が「権利」とか「抵当権」などといった日本語を作ったという話をすると、「その人たちえらいですね、大変だったでしょうね」と感心しておられました。明治時代の先人がいなければ日本では今何語で裁判をしていたのでしょうか。先人に感謝!
posted by 一法律学徒 at 01:52| Comment(1) | TrackBack(0) | 外国法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
明治時代には英語を日本の公用語にしようという意見もあったようなので、そうなれば裁判所でも英語を使っていたかもしれません。そうすると法体系も大陸法ではなくコモンローが導入されていたのかもしれませんが・・・。大陸法、ことにドイツ法学の諸概念は英語では説明できなさそうなものもありますからね。
Posted by 絶対法域 at 2010年10月03日 15:43
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